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[お前はお前の踊りを踊れ] フィロソフィーのダンス・ロングインタビュー

先日のワンマンライブでも、リリースしているアルバムは1枚ながら、2時間をMCやおもしろコーナーに頼ることなく、 歌とダンスでフロアをロックした「フィロソフィーのダンス」 「なんでもできるSSW系アイドル」奥津マリリ、「意識高いアイドル系アイドル」佐藤まりあ、「R&Bディーバ系アイドル」日向ハル、「アキバ発でんぱ系アイドル」十束おとは。この「同じクラスにいても仲良くなるのは3年目」の4人が歌い踊るのは、なんと80'sディスコ。ウルサ型のご通家も唸らせる「フィロのス」の素顔に迫りました。※加茂啓太郎プロデューサーにも同席いただきました。 ※公開時PART1~3をマージしました。

TEXT/EDIT: 岡久克彦(tempodeamor) / PHOTO: 工藤真衣子

録り直したんですよ、マイクがボンボンボンってなっちゃって

フィロソフィーのダンス

L > R 十束おとは ・ 日向ハル ・ 奥津マリリ ・ 佐藤まりあ

多分おっさん連中に言われすぎてると思うんですけど、

フィロソフィーのダンス(以下フィロのス)はスゴい。もうヤバい、と。

メンバーへー。

ハル言われてないです...。

あれ、届いてないですか(笑)。

マリリ意外と伝わらないもんですね!

アルバム「FUNKY BUT CHIC」の評判もめっちゃいいらしいじゃないですか。

メンバー(笑)。

手応えはありますか?

ハル発売当初は、有難いことにフラゲ日からお店で品切れになったりして。
うちらのことを知ってる人がそんなにいないと思ってたので、正直こんなには売れると思ってなかったというか。こんなにたくさんの方が知って下さっているんだ、っていう手応えというより「驚き」を実感しました。

「FUNKY BUT CHIC」ってどういう意味なんでしょう? 確かにCHICはファンキーなんですが...。

加茂Pファンキーだけどシック、そのままの意味ですね。
このアルバムはブラックミュージックのエッセンスで(まとめているので)、「パラドックスがたりない」みたいなロックっぽい曲は外しています。
元ネタは、David Johansenの1stソロアルバムの1曲目のタイトルからです。


ああ、New York Dollsの。

加茂Pライブのタイトルは、Do The Strandで。

Roxy Music。おっさんホイホイですよ(笑)。

↑ベルハーみたいな衣装でオープンリールを「演奏」するブライアン・イーノが見物

加茂P氣志團の綾小路翔のMCって100人が100人なんとなく笑うんじゃなくて、100人に1人がめちゃくちゃウケてたら「コイツなんで笑ってんだろう」って、みんなが思うって、そういうやり方をいつもするんで、そのやり方は今の時代感に合ってるな、と。わかるひとだけがわかってほくそ笑む、みたいな仕掛けが、曲名でもアレンジでも要所要所にある感じ。

Strandってダンスの名前なので(ライブのタイトルには)理にかなっているというか。
ストランドを踊れ、ってことなんで。

加茂Pで、Strandってダンスは本当はない。

架空の想像の中にあるダンスなんで、「おまえはおまえのStrandを考えろ」ってことなんですね。

メンバー((゜д゜)ぽかーん)

おとはそれを今知るってヤバいよね(笑)。もうワンマンやっちゃてるのに...。

(笑)で、(アルバム収録曲の)「VIVA運命」めっちゃ歪んでますよね。

ハルあああ〜、あたしですよね。そこ録り直したんですよ。なんかマイクがボンボンボンってなっちゃって。

日向ハル

日向ハルさん

あれがたまんないです!「ヴォーカルつぶれてんじゃん!」って思って。あのままリリースしてる姿勢がファンクですよ。

ハルあ、いいんですか? よかった〜。

マリリいいふうに転がった。

(笑)次のアルバムの準備などは?

加茂Pしてます。月に1曲作ることは結成当初から続けてていることで、(曲が完成したら)配信をリリースして、会場限定盤シングルをリリースして、曲が溜まれば(アルバム)ってサイクルですね。

宮野さんは音楽バカ

フィロソフィーのダンス

ハル(結成のきっかけは)インターネットとか雑誌で募集がかかってた「履歴書なし」ってオーディションがあって(笑)。

おとは「身体ひとつで受けられるオーディション」っていうのがあって。

加茂P「グレートハンティング」(※註 ユニバーサルレコードの新人発掘育成部門 https://www.great-hunting.com/)ですね。最初は2014年の秋くらいが始めで。 寺嶋由芙ちゃん yufu_0708 をプロデュースした時に、アイドル的なノウハウとか人脈とかを得たので、次はグループでやってみたくなって。その時に「ちょっと変わったことやったほうがいいな」って。

メンバーが集まってから音楽性が決まっていったのか、コンセプトありきだったのか、作曲の宮野(弦士)さん GentoMiyano が「ディスコをガンガンやりたいんです!!」ってところで始まったのか、どれなんでしょう?

ハル最初コンセプトゼロでした。宮野さんに始めて会ったのも初ライブの日だったし、最初の頃の曲は(現在作詞担当の)ヤマモトショウさん yamamoto_sho が書いた曲だったし、こういう系統(ブラックミュージック系)になったのも4曲目(「すききらいアンチノミー」)からです。

マリリ「いい音楽をうたう」っていうコンセプトは最初にあったんですけど、しっかりとした方向性という感じではなかったですね。初期ににいただいた曲も「いい曲だな〜」と思ってたんですけど。「すききらいアンチノミー」で、加茂さんも「これだ」となったのか(笑)、グループとしての方向性がしっかりと決まりました。

加茂P最初からダンスミュージック、黒っぽいもの(は頭にあって)、通常のアイドルソングみたいのはやろうとは思ってなかったです。ただヤマモト(ショウ)くんもニューウェーブ出身だから、いまひとつ黒っぽくならないな、みたいなジレンマを抱えているところに、たまたま宮野くんを「10年後、冨田恵一になるかも」って紹介されて(笑)。

(ハルさんの)ソロは冨田恵一さん tomitakeiichi っぽいですもんね。

加茂P宮野くんには70〜80年代の音楽は殆ど説明しなくていいです。

宮野さんってメンバーのみなさんと同世代ですよね。

マリリ年齢非公開...

メンバー(笑)ほぼ...ほぼ同世代です。

作曲家の先生って通常かなり年上の場合が多いと思いますが、宮野さんは(同世代なので)フランクに接してくれますか?

マリリホントに音楽マニアというか、音楽バカというか、とにかく音楽が好きな人なので、音楽の話がメインなんですよ。「ここのパーカッションがたまんない」とか。レコーディング中も横でドラム叩いて(ジェスチャー)たりするんで(笑)、ゆっくり話したことはないですね。

おとはでも、知ってらっしゃる音楽の幅が広くて、わたしアニソンが好きなんですけど、アニソンにもすっごい詳しいんですよ!なのですごい人だな〜、っていつも思ってます。

まりあレコーディングの時は、とにかく音楽の知識がすごいので「こう歌うと○○年代っぽくなるよ」とか教えてくれます。でもそういう話だけですね(笑)。

そうして、コンセプトも固まり、だんだん曲数も増えてきました。

おとはいろんな曲調が増えてきたので、今日はこういう対バンだから、わたしたちはこういうの(セットリスト)でいくのが、決めやすくなっています。(対バンも含め)みんながひとつの気持ちでライブをしやすくなって来たと思います。

ライブはアイドルでもサードウェイブ系の人たちと一緒のことが多いと思うんですが、あまりファンキーなグループは他にないですよね。例えばヤなことそっとミュート(ヤナミュー)さん YanakotoSM みたいなオルタナでガンガンくるグループと一緒に演るのはどんな感じですか?

おとはハルちゃんとか急いでライブ見にいってるよね。

ハルめっちゃ格好良くて...。アイドルさんのライブを見て悔しいって思うことは、やってることが違いすぎて、なかなかなかったんですけど、ヤナミューとオサカナ(sora tob sakana soratobsakana )は. いいライブされたらめっちゃ悔しいと思う。身近にそんな存在がいるのはとても有難いなと思います。

4人は「3年間たって3年生になったころにようやく仲良くなる」って感じ

フィロソフィーのダンス

このメンバー4人って、同じクラスだったら友だちにならなくね、みたいに、

ハルそれめっちゃ言われる〜!!

メンバー(笑)。

(笑)、言われてると思うんですけど、実際この4人がクラス30人の中の4人だったら?

おとは3年間たって3年生になったころにようやく仲良くなる、って感じの話をよく4人でします。

普通にソロ活動を続けていたらまず出会わない4人が、リハーサルもライブも一緒の空間でされていることは刺激的ですか? 他のメンバーから、自分と違うものが見いだせたりしますか?

マリリキャラクターだったり、歌い方だったり、ダンスだったり、個々に違うので、「こういうところ参考にしてみよう」とか「負けないようにしよう」とかは考えたりします。

まりあさんどうですか?ここは参考にしてるとか、「これ違うよね」みたいなのは。

メンバー(笑)。

マリリ怒られる〜、ここで(笑)。

ハルサブリーダーからお説教...。

まりあマリリはリーダーとしてまとめてくれるので、リーダーにま迷惑かけないようにちゃんとついて行こうって思うし、ハルちゃんは歌もダンスも上手なんで、真似したりわかんないところあったら聞いたり、おとはちゃんは、声も可愛いし特徴的で、覚えてもらいやすいので、うらやましいなあ、って思ったり、 全部ホメて終わりです(笑)。

佐藤まりあ

佐藤まりあさん

ハルさんとおとはさんは「対称的」って言われませんか?

ハルなんで!!

おとはよく言われるよね、これ(笑)!!

おとは・ハル

マリリ2人は対角にいて、(他の2人が)全体をマイルドにしてると思う(笑)。だって絶対同じグループにいないもん(笑)。

ハルわたしは「違うところの人間だ」みたいな意識はないんですよ。

こんな違った4人がリハーサルとかライブをやってて、お互いどう思ってるんだろうって。

ハル心配されてる!!(笑)

(笑)心配っていうより、いままで活動してきて「こんな人見たことないな」とは思ってるのかな、って。

マリリそれも最初はマイルドだったと思います。最近は各々の個性を出すことに特化してきてるから、アニメ声とか(個性が)出てきてるけど、最初は全員手探りでした。

ハルマイルドだったところから全員ボーーーン!!!って(笑)。

マリリわたしはこっち行く!!みたいな感じで(笑)。行き先が決まったたというか。

ハルそれがいいことだと思ってて、最近の方が全員の声の個性が出ていて、それは各々が自分の立ち位置がわかってきて、個性が伸ばせてるってことだと思うので、しかも被ってないのでいいことだなって思います。

そのきっかけになったのが、(ファンク路線になった)「すききらいアンチノミー」からなんですか?

ハルというわけでもない...。

マリリ何かをきっかけにというよりも、レコーディングを1曲1曲毎月してる中で、自分なりに歌い方どうしようとか、グループ内でのキャラクターのことを考えていく中で、探っていった結果なので、いつからっていうのは、これといってないかもしれない。

おとはTIF TIP_TIF_staff とか @JAM at_jam とか大きいイベントに出させていただいて、たくさんの方に知っていただいてから、「ありのままの自分でも大丈夫じゃないか」って、思い始めて。最初は低い声で歌わないと世界観を壊してしまう!みたいなプレッシャーがありました。

そんな時代があったんですね...。

おとはボイトレの先生にも相談して「いっそそのままいっちゃえ!」って感じでそうしていたら。だんだんそれを認めてくれる方が出てきて「じゃあこのまま自分らしく行こう」って。
そんなタイミングがみんなそれぞれあって、今に至る...よね。

十束おとは

十束おとはさん

マリリハルちゃんが結構ガツガツいくじゃないですか(笑)。負けちゃいけないって思って、ハルちゃんが「ガーー!」っていったら、わたしも「ガーーーー」っていくって思ってて。ロックバンドをやっていたので「負けねえ!!」みたいな感情がライブ中に出てきちゃう時があったんですけど、「いや、わたしそうじゃない」(笑)って、自分を見つめ直した結果、ハルちゃんが「ガーーっ!」ていったら、わたしは「はぁっ」って後ろから(笑)、みたいな感じでいこうと思って(笑)。そこからは歌に関して自分の個性を出そうと思いました。

奥津マリリ

奥津マリリさん

ハルさんを最初に見たとき、元々R&Bを演ってらしたのかな、って思ったんですけど、そうではないんですね。

ハルR&B...? ジャンルがわからないんですけど、ここまで(声が)太くなったのは、このグループを始めてからで。最初の音源はここまで太くない...。

マリリホント、ハルちゃんの声はファーストシングルは全然違いますよ。今聴くとふざけて可愛く歌おうとしてる時の声みたい(笑)。

フィロのスに入って覚醒したんですね...。でも他のメンバーの方もそうですよね。

メンバーそうですね。

ハルさんに「アイドルっぽく歌えっ〜!!」というオファーなんかは?

ハルないですね〜。アイドルらしくいなさい、って言われたこともないですね。

マリリ下ネタを言うのをやめなさい、っては怒られてた(笑)。でも(怒られても)彼女が変わることはなかった(笑)。それで誰も何も言わなくなった。彼女はブレなかった(笑)。

ハル最近は興味がなくなりました(笑)。別にやましいことではないので抵抗はないんですけど、面白くないな、って思って。

マリリブームが過ぎ去った(笑)。

生活の9割がフィロソフィーのダンス

フィロソフィーのダンス

みなさん、他の活動もされていると思うんですが、フィロのスが生活に占める割合は何割くらいですか? 

まりあ9割!

おとはほぼ毎日一緒にいるもんね。

マリリ(他の活動は)空いてる時にやる感じなんです。フィロソフィーのダンスの活動が主軸です。

それは厳しいリハーサルが連日あったりとか。

メンバー...いや。

ハル自分たちで集まって練習するだけで、スタッフも誰もいないんで。

へえ〜、インディーバンドみたいですね。

ハル(スタジオの)予約も自分たちですし、厳しいってこともないです。

まりあ自主的に出来るのもある程度みんなが同じ方向を見てるから(出来ること)。

ハルここにフィロソフィーのダンスが(費やす時間の)5割切ってる人がいたら、釣り合わなくなってくるから。

おとはさんが「ゲームの方を重視したいんで」とかはないんですね(笑)。

おとは(ゲームは)好きなものとして守りたいんですけど、でもフィロソフィーのみんなとライブしてるのとか楽しいし、何よりフィロソフィーでみんなで有名にどんどんなっていきたいし、みんな同じ気持ちで頑張ってると思うと日々楽しいです。

マリリさんは作曲もされているじゃないですか。フィロのスへ提供したりは?

マリリあ、絶対ないですね(笑)。

メンバー(笑)。

マリリぜぇったいないですね!! わたしこの活動の中で気づいたんですけど、曲は曲作る人がしっかり作った方がいいんだなって思って。

そんな(笑)。

マリリ中途半端にやるくらいなら、それぞれ、それに長けてる人に頼んだ方がいいものが作れるんだなって。曲を作る人、演奏する人、レコーディングする人、とか。

世界中のシンガーソングライター敵に回しましたよ(笑)。

マリリ(笑)作ってもいいんですけど、編曲とかで変わってくるんで。

曲の傾向も違いますしね。

マリリあんなチャンチャンしたのつくれない(笑)。チャカチャカとかできないです!

では、今後もこのブラックミュージック路線を極めたいってことですかね。

加茂P基本はそこはブレずにいきたいです。宮野(弦士)くんのアレンジと、ヤマモト(シュウ)くんの歌詞は基本的にブレずに、曲に関しては広くあまねくって感じですね。

ではサウンドは80年代のテイストで、

加茂P歌詞はヤマモトくんの哲学的な意味をどこかに匂わせるものというか。

フィロのスさんにはHIP-HOPの要素を殆ど感じないんですよ。そこは精密な設計でやられているのかなって。

加茂PHIP-HOP発生以前ですからね。宮野くんにもHIP-HOPの感じはないし。 なんか安直じゃないですか、アイドルラップって割と(笑)。

(笑)みなさん、ラップはやってみたいですか?

おとは1回やりたいって言ったんですよ〜、加茂さんに。でも他の人がやってるからダメって言われました。

ということは、コンセプトとしてHIP-HOPが登場する前のテイスト...Jody Watleyの感じはあっても、Mary J.(Blige)は、

加茂Pないですね。

そこが面白いですね。

メンバー(苦笑)。

これからのライブに向けて

十束おとは

十束おとは見に来た人全員を幸せにできるライブにしたいと思っています。

奥津マリリ

奥津マリリ元々きっちりやりたいタイプなんですよ。なんで羽目を外しつつ、バランスを保ちつつ、ファンの方にはいいところだけをみせたい(笑)。

佐藤まりあ

佐藤まりあはじめて見る方は「楽曲派」とか言われてて敷居が高いって思われてると思うんですけど、そういう壁を壊せるような、いろんなフィロソフィーのダンスを見せていけるようなライブにしたいなって。

日向ハル

日向ハルテンションだけでわーーって終わるライブにはしたくない。同じ日に同じ界隈のライブが被ったりして、その中で私たちのライブを選んでくれたからには、絶対楽しい時間を一緒に作りたい。

 VIDEO (KILLED THE RADIO STAR)



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フィロソフィーのダンス
フィロソフィーのダンスのアーカイブ

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フィロソフィーのダンス
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奥津マリリ
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佐藤まりあ
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日向ハル
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十束おとは
十束おとは

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